【なぜ、転職活動で本気を出さない人は多いのか】

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転職に時間を割けない理由は、
「仕事を抱えているから」
「家族がいるから」
「努力するものではないから(=選考は自然体で受けるべきものだから)」
「努力しても結果に繋がるとは限らないから」
といった理由をお話される方が多いです。

上記に加えて、
「本気で向き合って、企業側からNGが出たらショックなので、言い訳の余地を残している」
「努力の仕方が分からない」
といった理由もありそうです。

ただ、「人生の分岐点であること」「その割には、競争が激しくないこと」を考えると、「本気で取り組んだほうが良い」と考えます。

【転職が、効率的な投資である理由】

転職は、僅かな努力と時間投資で、大幅なレベルアップが可能です。

たとえば、高学歴を獲得するには、数年間の勉強が必要なことが多いです。
また、新卒時の就職活動においても、インターンや面接、エントリーシートなどを含めると、1年以上の努力が必要です。
このように、学歴や新卒就職で、納得度の高い成果を出すためには、1年〜数年の努力が必要です。
これは、なぜかと言えば「周りも一斉に努力をするから」「競争が激しいから」です。

一方で、転職活動に、それだけの労力を投資する人は、ほとんどいないと思います。
履歴書、経歴書を作成をして、何社かの面接を受けて等、だいたい、数ヶ月くらいの時間を投じて、自然体で話をして、相性が合ったところに行くというのが通常だと思います。

本業を抱えている上に、プライベートが忙しくて、時間が捻出できないのも理解が出来ます。
一方で、学歴、新卒時と比べると、圧倒的に競争が少ないというのも事実だと思います。
競争が少ない上に、仕事や年収と、直接的な関係がある転職活動に、人よりも時間や労力をかけるのは、効果的な投資だと言えます。

【具体的に、どのような努力をするべきか】

では、実際に、どのような努力をするべきでしょうか?
全てに言えることですが、「長時間かけること」ではなく、「どれだけ本質的に行うか」が大事だと思います。

①自身の整理

まずは、オーソドックスですが、履歴書、経歴書の作成や、マインドマップやプレゼン資料を作成して、自身のキャリアの棚卸しを行います。
転職先を検討する際には、
・事業内容(成長性&意義)
・仕事内容(成果&成長)
・人的環境(好き&尊敬)
・待遇(年収&ポジション&キャリア)
などで決めていく形が良いかと思うので、その点を意識した、キャリアや考えの整理を進めていったほうが良いと思います。

②企業に関しての情報収集

知人、人材系、インターネットなどで情報収集を行います。
自身のセンターピンが分からない場合には、ポートフォリオを組んで分散投資するように進めていき、センターピンが見えてきたら、その周辺を重点的に情報収集を行います。

③実際に、使ってみる。やってみる。作ってみる

・選考を考えている企業の製品やサービスを、ユーザーとして使ってみる。
・競合企業のものも使ってみる。
・顧客として、接してみて、相手の反応を確認してみる
・入社した時に想定される動きを、入社前にやってみる。
・似たようなサービスを、自分なりに作ってみる。

④面接対策を行う

素晴らしい実績を積み上げてきたり、新しい環境でチャレンジしたいものがあっても、言語化が上手くいかずに、相手に伝わらない場合もあります。
人材系のプロや、知人を相手に話をして、これまでのインプットを、どのようにアウトプットをしていくかの整理を進めると良いと思います。

⑤選考の中で、自らアウトプットをしていく。アイディアや仮説を伝えていく

面接を受け身で対応しても評価は上がらないです。
企業から話を受けて、自身がアウトプット出来そうなアイディアや仮説を伝えながら、企業側のニーズと擦り合わせていきます。
社内会議でも、「チームとして何をやるか、その中で自分の役割は何で、成果は何か」の解像度を上げていくと思いますが、それに近いイメージです。

⑥新しい環境を決めて、活躍する準備を進める

転職先は、主観的な「行きたい、やりたい」という気持ち的な面と、客観的な「得する、メリットが有る」という現実的な面で、判断する形になります。
自分の気持ちを優先する人、現実的なメリットを優先する人もいるかと思いますが、正解があるわけではないので、ご自身にとっての正解を決めていく形になるかと思います。

⑦新しい環境を決めて、活躍する準備を進める

転職先を決めることよりも、入社後に活躍をしていくことが大事です。
入社後に活躍をするためには、「業務内容の把握」「人間関係構築」「どのようにしたら、アウトプットを出していけるかのイメージ」などが大事です。
出来れば、入社前の段階から、社内の人たちと会食に行ったり、実際にサービスを使ってみたり、周りの人たちから声を聞いてみるなどして、準備を進めていくと良いです。

【総論】

日本は、まだまだ転職に対して、ネガティブな考え方を持つ人もいますし、そこに一生懸命に取り組む風潮も少ないです。
ただ、人生の分岐点であることは事実です。
本業やプライベートを考えると、なかなか向き合いきれない部分もあるかもしれませんが、数ヶ月だけでも全力で取り組んで、ステップアップ出来る良い機会として頂ければと思います。

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